今日の「米ドル円相場」は稀に見る狂った相場でした。
一時は1ドル95円台まで円高が進みその後も円単位で変動を続け、
現在は1ドル97円前後で落ち着いてます。
通常米ドル円相場は1日に少ない時で20~30銭、
よく動く時で1円~1円50銭くらいの幅の上下を繰り返しているわけですが、
このように1日で5円程度の上下があることが1年に1回ぐらいあります。
もちろん、それ以上の振れ幅になることも稀にですがあるようです。
このような時に、為替がかかわる仕事をしている人は非常に困ります。
輸出企業の場合、1ドル100円が95円になったら
強制的に5%割引をしたのと同じ状態になります。
もちろん大手は為替予約(あらかじめ決済レートを決めておく方法)をして
危険回避はしているでしょうが、それでもこの円高が長く続くと、
日本にとってはあまり好ましくない、との見方が多いようです。
また、個人投資家、とくにFXを行う人にとって、
今日の円高でロスカット(証拠金不足となり強制的に損失確定が行われること)と
なった人もいたのではないでしょうか。
日経平均株価も大幅に下落しているので、そちらで損切りをした人もいたと思います。
いずれにせよ、今日を含めてここ最近、経済状況は急激に変化しています。
今朝アメリカが緊急に公定歩合を引き下げましたが、今週更に下げる見通しですし、
アメリカと日本の金利差も少なくなり、ただ単に円高だから外貨預金だという考えは危険です。
個人的には日銀は為替介入するべきじゃないかとも思ったりもするのですが、
そもそもその日銀の次期総裁を決める話し合い自体が微妙な状況なわけで。
しっかりしろよ、日本もアメリカも。
ちなみに自分のポジションは今日追証したので1ドル80円までは耐えられます(ぁ